コウジ酸といえばどんなイメージですか?
杜氏の手が白くてツヤツヤ、というエピソードは有名なのではないでしょうか?
醸造の現場で米麹から発見されたコウジ酸は日本人が発見した成分で、今流行りの発酵成分の先駆者なんです!
この記事ではそんなコウジ酸についてフューチャーしていきます。
美白したい方、特に黄ぐすみが気になる‥という方は読んでみてくださいね♪
コウジ酸配合の化粧品でシミは消える?
コウジ酸は1988年に美白の有効成分として認可されたかなり長い歴史を持つ成分です。
コウジ酸の美白のメカニズムは、「チロシナーゼを阻害する」というもの。
どういうことかというと、紫外線や刺激を肌が感じると、メラニンを作れ!という指令が出ます。
そしてその指令を受けると、チロシナーゼという酵素が、チロシンというアミノ酸をメラニンに変化させます。
このチロシナーゼを働かなくするのがコウジ酸なんです。
つまり、シミを作らせないようにする、ということ。ということは出来たシミにではなく、予防のために使う成分ということです。
でも、美容マニアの間ではコウジ酸はよく効く、と有名です。刺激も低い成分ですし、これが肌に合えば心強いですね。
そしてなんと、コウジ酸はレーザー後のケアにも有用とKOSEが発表しています。
レーザーをしても、根本を断ち切ることが出来なければ再発するんですよね。
コウジ酸はハイドロキノンとともに術後のアフターケアにもおすすめです。
コウジ酸は黄ぐすみの原因「AGEs(エージーイーズ)」を作らせない
年齢とともに顔がくすんで黄色くなってきた‥というのは「糖化」が原因かもしれません。
黄色人種である日本人はただでさえ肌が黄色いことがコンプレックスで美白大国なのに、さらに黄色くなるなんて‥。
ホットケーキを焼いたら茶色くなりますよね?あれと同じことが肌でも起こっているんです。
糖化とは、体内のタンパク質(コラーゲンなど)と食事などで摂取した糖が結びつくこと。
糖化の際につくられる「AGEs(エージーイーズ)」という黄褐色の物質が年齢とともに蓄積しやすくなり、肌色が黄色くにごります。
コウジ酸にはAGEsの産生を抑える抗糖化作用があることがあることが明らかになっています。
ここでお気づきの方もいるかもしれませんが、甘いモノの食べ過ぎには注意です。
糖化は必ず誰しもに起こることですが、甘いモノを食べることで進行します。
コウジ酸の黒歴史
コウジ酸に発がん性があるかも‥と言われていたのを知っていますか?
一時期コウジ酸の製造が中止された経緯がありますが、その後に追加で行った遺伝毒性・発がん性・経皮吸収などの安全性試験結果が提出され、医薬部外品としての通常使用における安全性に問題はないとされ、現在では一般的にコウジ酸配合医薬部外品が販売されています。
医薬部外品は濃度が決まっているので、安心というワケですね。
ただしそんな歴史があるからか、製造&販売しているメーカーは少ない印象です。
コウジ酸を使った化粧品といえば、三省製薬とKOSEとその系列ブランド(コスメデコルテ・アルビオン)ですね。
コウジ酸配合の化粧品はドラッグストアでもプチプラで売られています。
ただエタノールが入っているものが多いので、エタノールを使いたくない方は成分表をしっかりチェックしてくださいね。
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